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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

慢心

二次試験不合格の原因は一言で言えば「慢心」にあったと思う。

それだけでは精神論で終わってしまうので、慢心が引き起こした具体的な現象について振り返ってみたい。

 

1)方法論と実際のアクションの不一致

  自分なりに考察した結果、何が正解なのかわかりにくい二次試験において合格基準をクリアするには、過去の本試験の再現答案を分析することが大前提と考えていた(=「ふぞろいシリーズ」の方法論)。にもかかわらず、模試という本試験とは基準が異なっている可能性が高い判断材料をもとに自己評価を行ってしまい、当初予定していた分析作業を怠ってしまった。まずは合格の相場感をつかんだ上で、具体的な学習計画に落とし込んでいく必要がある。

 

2)細部へのこだわりの欠如

  二次試験を評してよく「事故を起こさなければ合格できる」と言われることがある。ここで言うところの「事故」とは、典型的には個人的な思い込みなどに引きずられて出題者の意図を大きく外してしまうことを指すようだ。文章読解力は人並み以上に高いと思い込んでいる私は、このような「事故」を起こすことはないだろう=かなりの確率で合格できるだろうと高を括っていた。

  だが、不合格という結果に終わった今、合格者がネット上にアップしている再現答案を見て感じるのは、ほとんど同じことを書いているつもりなのに、結果は明暗分かれてしまっているという事実である。

  模試の結果に鼻を高くしていた私は「自分は本質をつかむ能力に優れているから、出題意図さえ正確に把握してしまえば、後は与件文を適当に引用しつつマス目を埋めれば合格点はクリアできるだろう」と考えて、細部へのこだわりは意味のない受験テクニックとして切り捨てていた。

  本当にどうでもいいようなテクニックは別としても、本質を捉える能力と同じくらい、あるいはそれ以上に、制約条件の中で相手にわかりやすく伝える能力は大切なのだと気づかされた。