チラシの裏

中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

小津安二郎没後50年

今日は中小企業診断士試験とは直接関係のないお話しでも。

 

タイトルの通り、映画監督の小津安二郎の命日は1963年12月12日。ちょうど50年前の今日である。

 

ということで、今日のGoogleトップ画面が彼の代表作「東京物語」をモチーフとしたものに変更されて話題になっている。

(参考URL)

http://newclassic.jp/archives/4184

 

小津安二郎監督は還暦を迎えたまさにその日が命日となったということで、没後50年は同時に生誕110年でもあるわけだが、映画に詳しい人であれば、「独創的な映画的文体を編み出した監督」として認識しているかもしれない。

 

これで昨日までの話の流れに戻ったが(笑)、論文試験の文体と映画の文体を同列で議論することにはかなりの無理があるだろう。まして、当時の常識的な映画文法を嫌い、独自の文体を編み出した小津のスタンスを、二次試験受験者の上位20%に入るための方法論の参考にすることは適当ではない。

 

しかしながら、文体への高度な自覚により磨かれたスタイルが他人の知覚に多大な影響を及ぼすという点において、ジャンルや目的こそ違え、表現技術の一つの到達点として、小津安二郎作品の映画文体に学ぶべき点は多いのではないか。そんな難しい話は置いて、単純に面白い、いや、本当に(予想される先入観を確実に裏切るくらい)堅苦しくなく、上質な(ときにベタな)ユーモアが随所に感じられる作品ばかりなので、この機会に一度見てみることをおススメしたい。

 

小津監督の映画文体については以下のような興味深い研究もあるようで、明日は、ここから、診断士二次試験の文体論に再度つなげてみたい。

http://www.asahi.com/culture/movie/TKY200706020175.html