チラシの裏

中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

結論を先に述べるスタイルについて

最近、このブログでは、各受験校の模範解答の比較を行っている。

 

今日は企業診断2013年12月号に掲載された事例1の模範解答を見ていたのだが、文章スタイルの特徴が気になった。

簡単に言うと、「まず40文字以内で結論提示。残りの文字数で詳細記述」の構成を徹底しているのである。

 

このスタイルの長所として、とにかく言いたいことが伝わりやすく、極めて歯切れのいい印象を与える。読んでいてストレスがない。

ただ、その反面、いわゆる多面的な解答になりづらく、一つの論点で最後まで押し切る格好となるので、採点基準上、複数要素を盛り込むことが必要とされていた場合は、半分くらいしか得点できないリスクがある。

 

雛形としては、

「~はA(とB)である。」(結論提示)+「具体的には、Aについて~(、Bについて~)である。」(詳細補足)

といった具合に、要素が二つあることを前提としつつ、場合によっては単一論点で正解の場合もあり得るとしておくほうがよいだろう。

 

もっとも、解答要素が二つ以上ある場合は、「要約」+「具体論」で分割するよりは、「論点1」+「論点2」で分割するほうが書きやすいことも多いため、過去問を使っていろいろと解答例を作成してみる練習が必要となりそうだ。