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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

3C/4C分析

先日、『フレームワークを使いこなすための50問』という本を読了した。

 

この中に、「3つのCをどういう順番で分析し、何を明らかにすればよいのか?」という問題がある。ここで言う3つのCとは、「Customer」「Competitor」「Company」のことであり、結論としてはこの順番に分析することになる。

 

この3Cに「Co-operator」を加えて4Cとする場合があるようだが、中小企業にはなかなか有効なフレームだと思う。大企業と比較して経営資源が限られているため、Co-operatorとの協業が不可欠だからである。

 

平成25年の二次試験にも何社かのCo-operatorが登場している。

製造業の場合、中小企業は下請け的立場に甘んじている場合も多く、直接のCustomerは元請けということになるが、真のCustomerはその先にいる。そう考えると、元請けはCustomerというよりはCo-operatorと捉えられる。実際、今回の事例3では、そのような視点が求められていた。

事例1は、Co-operatorを有効に活用しつつ、経営資源をコア業務に集中投下する方向性が求められていたし、事例2は、地域内での連携を強化してブランド価値を高めるという、診断士試験的には一種予定調和的なストーリーだった。

 

「Customer」の声を聞き、「Competitor」とは競争軸をずらし、「Co-operator」との関係を強化しながら、「Company」の理念を実現する。

 

4Cを意識することで、ひとりよがりでない戦略を立案し、社長に助言しよう。