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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

要約トレーニング(平成25年度事例1)

誰に薦められたというわけでもないが、与件文を要約するトレーニングをしてみた。

もしかすると、事例企業について全体的に把握することの役に立つのでは?との思いもある。

手始めに、平成25年度事例1の与件文を200字で要約したところ、以下のようになったが、いかがだろうか?

 

A社は、競争の激しいサプリメント業界にお
いて、X社との共同企画により他社に先駆け
て発売した骨・関節サポート向け商品を原動
力に急成長してきた。売上拡大に伴い、外注
を活用し非正規社員を増員してきたが、正規
社員はあまり増やしていない。売上の大半が
骨・関節サポート向けであり、次世代を担う
新商品が登場しているわけではなく、大手メ
ーカーが様々な商品展開で新市場を開拓する
中、今後岐路に立つことになるかもしれない。

 

上記の要約がベストであるという保証はどこにもないが、

こうやって自分なりに要約してみて思うのは、

「持続的な成長を実現するには、継続的に新商品を開発する必要があるにもかかわらず、現行のヒット商品に偏重した経営資源調達・配分となっている」

というA社の問題点が浮き彫りになったということだ。

 

一方、設問に目を転じると、現行商品を前提とした助言を求められているものがあったり、「フェーズの移行に伴い、正規社員をもっと増やす」方向に行くのかと思いきや「今後も正規社員は大幅には増加させるな」といった縛りがあったりと一筋縄ではいかず、なかなかリアリティのある複雑な設問要求となっている。

 

中小企業診断士は評論家ではないので、本質的な問題が抽出できたとしても、実際の助言は、机上の空論ではなく、より現実に即した内容として提示する必要がある。

抽象的な思考に傾き過ぎないように留意したい。