一次試験の標準偏差(ボラティリティ)
かっこいい?タイトルを付けたが、難しい話はできません(笑)。
難しい(理論的な)説明はできませんが、一次試験7科目には
・60分科目(設問数少ない)と90分科目(設問数多い)がある
・難易度の変動が大きい科目とそうでもない科目がある
ことを頭に入れた上で、得点計画を練る必要があると思います。
昨日は難易度の勝手な予測を行いましたが、今日は60分科目と90分科目の傾向について私見を述べます。
一言で言うと、60分科目(経済、財務、法務、情報)は平均点という意味でも、自分自身の得点という意味でもボラティリティが高く(バラつきが大きく)、逆に、90分科目(経営、運営、中小)は得点が安定しやすいと思います。別の言い方をすると、60分科目の設問数(25問前後)程度では、しっかり勉強して臨んだとしても、出題内容によって得点がかなり左右されてしまうリスクが大きいのではないかと考えています。
「じゃあどう対策すればよいのか?」と言うと、こちらは一言では難しいのですが、7科目一発合格を前提にいくつか考えらえる注意点としては、
1) 60分科目に苦手科目がある場合、足切りリスクが高まるので、期待値で55点が取れるくらいまでは実力を引き上げたい(逆に、90分科目であれば、期待値50点の実力でも足切りはクリアできる可能性が高いと思います)
2) 90分科目は実力と得点が乖離しにくいので、経営・運営・中小の3科目平均で期待値60点であれば一応合格ライン
3) 60分科目であれば期待値75点、90分科目であれば期待値70点くらいの実力があれば、貯金科目として計算できる
といった感じでしょうか。
昨年の自分に重ね合わせると、
1) 経済の足切りリスク回避を最優先(結果、期待値60点だったが難化で届かず。足きりは回避)
2) 経営、運営は期待値60点だったが、中小が50点台だったため、直前期に期待値60点まで追い込み(結果、全科目期待値をクリア)
3) 財務は期待値80点に設定し苦手論点をつぶし込み。法務・情報も基本的には貯金科目のつもりでいたが、ボラティリティの高さを考えると、2科目合計でいくらか貯金ができればよしとする(結果、全科目で大きく貯金)
といった感じでした。
結果的に、経済を何とか足切りクリアレベルまで持っていけたことが一番大きかったですが、足切りまでいかなくとも、60分科目については期待値を大きく下回る点数を取ってしまう可能性が高いことを前提に得点計画を練り直したのがよかったと思っています。
もちろん、期待値60点未満でも合格可能性はありますが、一方で、かなりの実力者でも全科目で期待値を上回るのは難しいと思うので、精神面のコントロールも含め、そろそろ本試験のゲームプランを考えたいですね。