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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

勝手に出題予想(中小企業経営・中小企業政策)~正誤組み合わせ形式について~

勝手に出題予想しながら一次対策をするシリーズ、今日は「中小~」の出題形式の変化について気がついたことなど。

 

先日来このシリーズで紹介している、成美堂出版の『中小企業診断士1次試験完全予想模試〈’14年版〉』、TACのスピ問ともに、「正誤組み合わせ形式」の問題がちょこちょこと見受けられる。「A 〇〇〇〇である。」「B △△△△である。」といった具合に、2つ~3つの文章を並べた後、「ア. A 正、B 正」とか「イ. A 正、B 誤」とかいった選択肢から正解を選ばせるものだ。

 

実はこの形式での出題は、「中小~」において、H23までは多用されていたが、H24とH25では採用されていない。ちなみに、手元にTAC過去問がなくて問題ごとの正答率までは確認できないのだが、基本的に「正誤組み合わせ形式」は難問となりやすい部類の出題形式だと思う。AとB(CがあればCも)の各々について正誤判定できて初めて正解になるからである。

 

これに対して、4択(5択)で、正しいもの(または間違っているもの)を一つ選ぶ場合、自信を持って正しい(または間違っている)と判定できる肢があれば、他の肢を検討する必要はなくなるし、すべての肢を総合的に検討することで、相対的に正解らしき肢が炙り出されることもあるだろう。

 

その点、正誤組み合わせ形式は、2~3つのデジタルな〇×判定をすべて正解して初めてクリアできる仕組みであり、これが中々難しい。

 

実は、「中小~」が難しかったと言われる年は、この「正誤組み合わせ形式」が2~4問含まれており、易しかったと言われる年は0~1問しか含まれていない。これだけで科目全体の難易度が説明できるわけではないが、ここ二年間の易化傾向は、意外とこういった要因の影響もあるのかもしれない。

 

「中小~」は、テキストや白書を読んでいるうちに、「重要論点が何であるか」くらいは頭に入ってくるが、いざ試験となると「どのような形式でどこまで問われるか」によって難易度は大きく変わってくるため、出題形式の把握は意外と大切な気がする。

 

その他、「細かい数値を覚えていなければ解けない問題も減少傾向にあるのでは?」という印象があるが、これは時間があったら詳しく調べてみたい。