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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

80字問題に注意せよ!

H25年事例1の第2問設問1は比較的対応しやすかったと言われる問題だが、個人的にはイマイチな解答となってしまい、もったいなかったという後悔がある。

 

この設問に限らず、この年の事例1に関する考察として、「テラオ屋」の以下の記事が興味深い。


中小企業診断士2次試験 あなたの合格請負人が熱く語る!合格戦略 : ダラダラもダメだけど、盛り込めばいいってもんでもない!

 

私は昨年の受験時点では「一点豪華?主義」で、「これだ!」と思ったテーマでぐいぐいと、しかも一文で長々と書き進めていた(現在では、文章こそ短く区切ることを心がけるようになったが、「多面的記述」の有効性には否定的なほうだ)ため、80字であれば、ほぼ確実に単一論点で冗長に書いていた。

 

当時は「解答プロセス」と言えるようなものは何も持たず(今もあまり持っていないが)、事例企業の全体像をイメージして、そのイメージと整合する範囲で、かなり自由奔放に解答を記述していたと思う。

 

私がイメージしたH25年事例1のA社は「おばちゃんが元気に活躍する企業(笑)」であり、多少時給が高かろうが「(A社の商品特性との親和性による)圧倒的な顧客対応力」を求めていたことしか理由は考えられないと思って、それだけで押し切ってしまった。

 

ところが、この設問をよく読んでみると、どちらかというと「勤務経験がある」にこだわる必要がありそうなので、多くの模範解答にあるような「即戦力」を求めていたという背景は無視できない。というか、将来の成長戦略として即戦力偏重の採用からの脱却を図っていこうとしているのが現在のA社なので、解答全体としての一貫性の観点からも、従来「即戦力」重視の採用戦略だったという点に言及しておく妥当性は高い。

 

私がイメージした全体像は、「社長の即戦力重視の採用方針のもと、有能なおばちゃんが続々と結集し、元気に活躍することで急成長を支えた(けど、このままで大丈夫?)」といったあたりまで膨らませておく必要があったのかもしれない。

 

80字であれば、その気になれば単一論点で押し切ってしまえそうだが、「80字=論点2つ?」という発想を持っていれば、自然ともう一つの論点を探しに行くプロセスが生まれるし、結果的には二つ目に気付いた論点のほうが重要だったということもあるだろう。

 

今年の本試験でも80字問題には注意したい。

 

※ちなみに、「テラオ屋」の模範解答は確かに40字×2論点だが、内容的にはかなり独自なものになっている気がする・・・