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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

コアコンピタンス経営

事例1の出題者であるとされている、岩崎尚人先生の著書『経営をしっかり理解する』はやや入手困難(中古価格が高騰している)である(この記事を書いている時点でも、かなりの高額となっている)。

 

事例2の出題者であるとされている岩崎邦彦先生の著書と比べると、出題との明確な関連性は見出しにくいと言われているが、実はH25事例1については、同書p.54の「コアコンピタンス経営」そのものが出題されている(なお、昨年の受験時は知らなかった)。

 

とくに重要なのが、

コアコンピタンスは技術や製品だけを示すわけではなく、それらを生み出すうえで必要な組織能力をも含めた総体」と定義したうえで、

コアコンピタンスを明確にできない企業は、短期的には成功したとしても、長期的な競争優位性を維持することはできない」

「自社の強みをとらえ直し、将来に向けたスキル・技術をどのように育成・強化していくかを決定しなければならない」

と述べている点だ。

 

また、コアコンピタンス経営は「行き過ぎた合理化・効率化」への反省から生まれたコンセプトであるとも述べており、その点でも大変示唆に富んでいる。

 

事例1の基本的な世界観として身体に染み込ませておきたい。