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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

『中小企業白書を読む』を読む

 二次試験対策として、当年度版白書を研究しているが、白書そのものは(いちおう買ったけど)とても全文は読み切れないので、以下の書籍を手引きにすることとし、何とか通読し終わった。

 

図解要説 中小企業白書を読む 2014年対応版

図解要説 中小企業白書を読む 2014年対応版

 

 

このブログでも何回か取り上げたが、今年の白書は「小規模事業者への応援歌」という副題を持ち、今年6月には「小規模企業振興基本法(小規模基本法)」が施行されている。とは言うものの、従来の二次試験の出題は、どちらかと言うと中小企業の中でも、やや規模が大きめの企業を事例企業として取り上げているケースが多いように思われる(ちなみに、小規模事業者をいちばん取り上げやすいのは事例2である)。今年の本試験で、直接的に小規模事業者を事例として取り上げた出題が増えるか?というと疑問である。

 

直接的に小規模事業者を取り上げにくいとすると、今年度の白書で取り上げられている「コネクターハブ企業」という概念に当てはまるような、「地域内から購買し付加価値を付けて地域外に販売する」タイプの企業が出題される可能性が考えられる。

今年の一次試験「企業経営理論」第19問では産業クラスター論が出題されており、中小企業(コネクターハブ企業)を中核企業とした産業集積などは、今年の白書を踏まえた事例になりそうだ。いちおう、産業集積のメリット・デメリットなど押さえておくとよいかもしれない。

 

白書で重点が置かれていても、「起業・創業」や「クラウドソーシング・クラウドファンディング」のように、なかなか出題がイメージしづらい内容もあるため、「事業承継」や「海外展開」のような定番テーマに重点を置いて本年度白書を読み込んでおくと何かいいことがあるかもしれない。さらっと取り上げられている「CRSV(=Creating and Realizing Shared Value)」あたりも気になるところだ。

 

なお、受験校ではAASなどが今年度白書に基づく教材を用意したりしているようだが、私は『中小企業白書を読む』を読んで、一通りのポイントは押さえたつもりなので、これらの教材には手を出さないかな・・・

 

http://aasnagoya.cart.fc2.com/?ca=4

 

ちなみに、先日のTBC模試では事例3が白書(海外展開・技能承継)をかなり意識した出題になっていたので、ご参考まで。