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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

平成25年事例2第3問の出典

先日、事例2の出題者が平成24年より変更になっている可能性が高いという記事を書いた。

 


事例2の出題者 - チラシの裏

 

具体的には、この年から試験委員に加わった鶴見裕之先生が担当されているのではないかと思う。

そして、同氏の共著『インストア・マーチャンダイジング 製配販コラボレーションによる売場作り』(同氏は第5章「インストア・プロモーションの基本と活用」を担当)p.154にはこんな記述がある。

 

ブランド間の顧客の取り合いだけではカテゴリーの売上向上につながりません。カテゴリー視点で見た場合、顧客の取り合いという目的だけではなく、新規の顧客をターゲットとしてカテゴリーに顧客を呼び込むことを目的とした販促も検討する必要があります。

 

したがって、平成25年事例2第3問は、設問1はともかく、設問2の解答では「B社製品やかまぼこカテゴリーの売上の伸びは、カテゴリー内での顧客の取り合いに留まるものではなく、水産練物全体に新規の客を呼び込む効果をもたらした」という視点が求められていたものと思われる。

「『かまぼこは魚』ということを再認識した」といった顧客の声は、普段はかまぼこを買わない層を呼び込むことに成功した点を示唆しているのだろう。

B社の狙いが「Yスーパーとの関係強化」にあったことを考えると、両者にとって狙い通りの大成功といってよい。

 

二年連続でPOSデータの問題が出る可能性は低いだろうが、「製配販コラボレーション」についてはH24から二年連続で取り上げられているテーマであり、注意が必要かもしれない。