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中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

シンプルな敗因分析

昨年12月の二次試験合格発表以降、再現答案を入手する等して、かなりの時間を敗因(設問ごとの得点が稼げなかった要因)の分析に費やしたが、いかんせん、素人による帰納的な推測のため限界がある。

 

ここでは、もう少しシンプルな事実に着目して、敗因を推測してみる。

 

1)二次試験のフィードバックデータより

   c評価だった事例3が敗因である

  →(敗因)事例3が不得意科目である

   (反証)模試での事例3の成績は悪くなかった

       一次試験「運営管理」の成績は悪くなかった

※二次試験の結果はフィードバックされるとは言え、一度きりの結果を元に「不得意」と言い切れるかどうかはわからない。一つのヒントとして、LECの「再現答案フィードバック」サービスではB評価だったのに、実際はC評価だったということから、本試験の採点基準と照らし合わせた際に、自分の解答に致命的な欠陥がある可能性がある。これは、LEC「A」、協会「B」だった事例4(この事例についても模試の成績、一次試験「財務・会計」ともに飛び抜けてよかった)についても同じことが言える。

 

2)試験で問われている能力の観点より

   一次試験はマークシート、二次試験は記述式である

  →「書く」能力が不足している

   (反証)模試の成績は上位だった

       事例1、事例2はA評価だった

※一次試験はかなりの上位で通過しているはず(7科目受験で500点超)であり、科目別に見ても60点未満は、難化した「経済学・経済政策」のみであった。したがって、一次試験に必要な能力とは別の要素(「書く」能力」)でひっくり返された可能性が高い。ただし、模試の時点では成績上位であり、本番でもA評価だった事例もあることから、「書く」能力が致命的に弱いというわけでもないだろう。

 

3)採点方法の特徴に起因する要素より

   記述式の採点は主観的要因に左右される

  →試験委員(採点基準)との相性が悪いため

   (反証)事例1、事例2はA評価だった(二次試験一般と相性が悪いわけでは

       ない)

※本試験の場合は、事例ごとに別の担当者によって採点が行われていると思われる(推測)。採点基準の明確化や、採点者ごとのバラツキを防止する仕組み等は用意されているだろうが、少なくともマークシート試験に比べると遥かに主観的な基準とならざるをえない。よって、科目ごとの試験委員(採点基準)との相性の問題は少なからず存在するだろう。対策としては、試験委員に積極的にすり寄るようなアプローチと、ソツのない答案を目指すアプローチが考えられる。後者のほうが汎用性が高いが、前者のアプローチも検討に値するか?

 

1)~3)を総合的に勘案すると、

・汎用的な能力として「伝わりやすく書く」能力を高め

・事例3と事例4については、採点基準を研究した上で適切な対策を取る

ことが有効と考えられる。

 

ちなみに、本試験の事例3ではちょっとした肉体的アクシデントがあったため、(それがどの程度得点に影響したのかはわからないが、結果として午後の2事例で崩れることとなったため)、コンディションの整え方・アクシデントへの対処等についても最新の注意を払っていきたい。