チラシの裏

中小企業診断士受験生の備忘録 改め 中小企業診断士の自分用メモ

一次試験から勝手に二次試験出題予想~海外進出~(事例3&4)

「一次試験から予想」と言い切るにはちょっとこじつけっぽくなってしまうが、今年の経営法務は23問中で国際取引が4問もあった。第16問に至っては「それって法務?税務でしょ!」と言いたくなる出題だったが、中小企業にとって海外進出が重要テーマであることの表れと捉えたい。

 

2014年版白書を見ると、海外進出の中心はやはり製造業であり、製造業と言えば事例3である。海外進出については、オペレーションレベルの設問よりは戦略レベルの設問の方が取り上げやすく、直近では平成22年事例3第4問あたりが参考になるだろうか。

 

2014年版白書からは、「進出目的がコスト削減から需要獲得に移っていること」「当初は既往取引先の随伴要請への対応目的が多いが、その後、新規の取引先・市場の開拓を進める企業が多いこと」「販売先の確保が最大の課題だが、当初は既往取引先(現地日系企業)の比率が高いこと」などを押さえておきたい。

 

「まずは既往取引先への随伴により安定した売上を確保した上で、新規の取引先・市場の開拓を進める」という方向性は、平成22年事例3第4問の解答で要求されている内容そのものであり、中小製造業の海外進出戦略としては鉄板ということになりそうだ。

 

海外については「大穴?」として、事例4の出題に絡んでくる可能性も想定して、平成21年事例4第4問あたりも復習しておきたい(ちなみに、今年の一次試験財務・会計では、為替に限定したオプション取引の出題はなかったが)。